
・設置及び管理者 (一社)男鹿市観光協会 会長 加藤 義康
・設置日 平成27年4月18日
・世界三景「寒風山」看板設置場所 寒風山回転展望台 ロータリー内
「世界三景」眺望の山・寒風山
寒風山は、眺望に優れ二つの噴火口による起伏を持ち、岩場や湧水池などが点在し全山芝生の山として、全国にも類を見ない珍しい地形の山として知られております。2011年には、男鹿半島が日本ジオパークの指定を受け、寒風山はその中核をなすものである。
特に眺望は、群を抜いており、「世界三景・眺望の山 寒風山」を標榜し、その魅力を発信するため世界三景の看板を設置するものである。
★世界三景「寒風山」の謂われ
かつて寒風山は、地理学者 志賀重昴(しがしげたか)が大正2年(1913)9月に寒風山を訪れ、世界三景と賞されるほど風光明媚な山として紹介された。ちなみに世界三景とは、(アメリカのグランドキャニオン・ノルウェーのフィヨルド・寒風山)とした。志賀は、主著「日本風景論」で以下の様に表現している。「山頂に円形なる旧火口あり、周囲一里あまり、全山輝石 安山岩より成る、沿岸は、日本海の怒浪岩石を撃ち、風光の跌宕なる東北に冠絶(飛び抜けて優れている)」と最大限の賛辞をもって紹介している。
かつては、羽立駅前に「世界三景・寒風山登山口」と記された、幅約30cm・高さ2mを超す標柱が立っていたが、いつの間にか朽ちて無くなった。
又、世界三景には異なる説もある。中川重春(初代男鹿市長)が寒風山からの眺めは、ナポリやブエノスアイレスと比しても劣らないと賞賛したことにより(元琴湖会)が標柱を立てたとの説もある。
いずれにしても、寒風山からの眺望は、見事であり、山頂にその看板を掲げその魅力の発信により、多くの皆様にその絶景を堪能いただければと思います。
★志賀重昂(しがしげたか) 文久3年(1863)~昭和2年(1927〉
愛知県岡崎市生まれ。札幌農学校卒業。地理学者、評論家、教育者(早稲田大学教授など)、衆議院議員。号は矧川(しんせん)。世界各地を巡遊。著書に「日本風景論」「世界山水図説」などがある。国内は、勿論世界各国をまたにかけたと言われている。